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2014年5月28日 (水)

「日本現代史」 46. 1945-2002年(7)…文部省対日教組…

海外ロングステイ先で歴史研究 118.として記述します。

☆ 「日本現代史」 46. 1945-2002年(7)…文部省対日教組…

日教組側に1989年(平成元年)に分裂が起こりましたが、同じ頃文部省にも変化が起きました。児童・生徒の校内暴力・いじめ・不登校などの問題が深刻になるにつれ、文部省の教育改革への取り組みが問われたからです。子どもたちの問題行動の背景には「学校が面白くない」という現実があり、「授業についていけない子」たちが、学校に魅力を感じなくなっているとの指摘もありました。

こんなことがないようにするためにも、従来の「詰め込み教育」を是正して、「ゆとり教育」にすべしという方針に変わりました。このゆとり教育は、皮肉にも長い間日教組が主張していたものと重なるものがあったのです。小・中学校は2002年4月から、高校は2003年4月から「学校五日制」が始まりましたが、池上さんの記述は、「授業時間の減少で、学力低下を懸念する声がある」ことで、記述が終っています。

池上さんは、「文部省対日教組」という構図から見るだけでは見落としてしまう論点もあるとして、評論家・堺屋 太一さんの著書から引用しています。「戦後多くのことが自由化、民主化されたが、こと教育に関する限り、文部省と教職員組合による全体主義体制が著しく強化された。父兄と生徒による学校選択の自由はまったくなく、学校格差の是正の美名によって強制入学制が強行されている。…没個性的画一化教育を行うことでは、文部省と日教組双方の意見は完全に一致している。」…と。

池上さんの著作には充分な記述がありませんが、次の二点を付け加えておきます。 (1)1964年をもって全員調査を中止していましたが、文部省から名称の変わった文部科学省は2007年(平成19年)から、「学力調査」を復活させました。 (2)「ゆとり教育」の採用で、学力の低下が著しいという現実に気づいた文部科学省は、小学校は2011年度・中学校は2012年度から・高校は2013年度から「脱ゆとり教育」を実施しています。

学力の低下は、国力の低下に繋がります。「ゆとり教育を採用」した責任問題は別として、「脱ゆとり教育」に戻ったのは、「正しい選択」と評価します。   つづく

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