「日本現代史」 31. 1945-2001年(1)…日韓条約…
海外ロングステイ先で歴史研究 103.として記述します。
☆ 「日本現代史」 31. 1945-2001年(1)…日韓条約…
池上 彰著・「そうだったのか!日本現代史」第7章は、日本の朝鮮半島支配が終った1945年(昭和20年)から始まります。第7章の表題は、「日韓条約が結ばれた」です。
1945年(昭和20年)8月15日、日本が降伏して第二次世界大戦が終りました。その3週間ほど前の7月26日、米国大統領・英国首相・中華民国主席の三首脳の名において、日本に対して発せられた無条件降伏などを求めた「ポツダム宣言」は13ヵ条から成り立っていました。その宣言の中で、「朝鮮を日本から切り離し、独立させる方針」を打ち出していました。
日本はポツダム宣言を受け入れて降伏したのですから、「朝鮮半島の分離」も同時に受け入れたことになります。日本が降伏した後の朝鮮半島には、北からソ連軍が入ってきました。それを見てあわてた米軍が南から進駐し、朝鮮半島は「北緯38度線を境に南北に分離支配」されました。1945年から朝鮮半島の南半分を支配することになった米軍は、朝鮮軍政庁(実態は米軍政庁)を設置して、統治を始めました。この年の12月、政庁は朝鮮半島の日本の財産(日本政府および日本人個人の財産)ををすべて取上げてしまいました。取上げの理由は、日本の財産は、「日本の朝鮮半島支配の間に、朝鮮人から搾取して築き上げたもの」と決め付けたようです。
1948年(昭和23年)の8月に「南の大韓民国(韓国)」、9月に「北の朝鮮民主主義人民共和国」が誕生しました。日本人から取上げた財産は、米国から韓国に譲り渡されて、韓国政府のものになってしまいました。 つづく
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント